キリカエゼロ秒に近づく為に

スポーツと関わる豊かなライフスタイル実現にむけて

Read Article

「切り替えゼロ秒は根性論ではない」フウガドールすみだ須賀雄大監督から学ぶ「タテ」でも「ヨコ」でもない「ナナメ」関係のチームマネジメント術 哲学編

「切り替えゼロ秒は根性論ではない」フウガドールすみだ須賀雄大監督から学ぶ「タテ」でも「ヨコ」でもない「ナナメ」関係のチームマネジメント術 哲学編

先日、東京都墨田区に拠点を置くFリーグフウガドールすみだを率いる須賀監督のフットサル指導者向け講座に参加してきました。

トップチームのクロコダイルズだけでなく下部組織のセカンドチームであるバッファローズから小学生のエッグスまで隈なくチーム哲学を注入している須賀監督のチームマネジメント術を紹介したいと思います。

スポンサーリンク

1)自分たちがフウガであることを誇る圧倒的な自己肯定感

a)このチームだから出来ることを、たくさん見つける!

b)フウガというチームがこの世界に一つしかないこと=すべての事がオンリーワンになる!

c)オンリーワンを追求していくことで、自分達の強みを活かしチームを強化する。

フウガは、どんな時でもテンションが高くアグレッシブに戦えるチームという印象がありますが、須賀監督は選手に対して特別にテンションを上げるような指導をしていません。

上記aからcの考え方を軸にチームを指導しており、その軸がチーム全員に浸透していることでどんな時でも平常心を保って戦っています。 その積み重ねが相手チームにとっては、驚異になっています。

2)圧倒的な自己肯定感を持つためには

フウガの特徴の一つにブレないメンタリティーがありますが、それは以下の考え方をチームで共有することで、各選手が自信をもってプレイしています。

a)自分たちの強みを理解して、自分たちの弱みを受け入れ、相手の強さを受け入れる

b)誰もが口に出したがらない事をあえて言っちゃうおう!

c)他人を基準にするのをやめちゃおう!

d)見方を変えればピンチがチャンスに!?
フウガは、タイムアウトの時にあえて相手の強さを受け入れるような発言をすることで、毒抜きをして、ピンチをチャンスに変えていくなど独特なリスクマネジメントもしています。 

3)フウガがやっているオンリーワンな試み

a)若手がのびのび、ベテランがいじられる=お互いの信頼感構築

b)チーム内のライバルは敵?味方?ではなく自分自身

選手は、自分自身のパフォーマンスという自分目線のアクションでなく、チームにいる自分というチームの一員であることを意識したアクションでプレイしています。

c)監督の試合に出ていない選手とのコミニケーション
監督は、意識をしないと自分の要求する戦術やプレイができている出場時間の長い選手とのコミニケーションを多くとりがちです。調子の良い選手は、見守るくらいのスタンスでたまにコミニケーションを取れば問題はありません。
チームマネジメントで重要なのは、試合に出ていない選手とのコミニケーションです。その選手が、なぜ試合に出れないのか?について、選手の性格や特徴を踏まえながらアドバイスをしたり叱咤激励したりとコミニケーションをとって控え選手のレベルを上げることでチーム内の競争力が活性化することで、チームは強くなります。 実際にセカンドチームから上がってきたばかりの選手をすぐに起用する試合を僕は何度も目にしました。

d)どんな選手にもマンガのようなキャラをつけて個性を引き出す
なかなかキャラ付けが難しい選手でも、オンザピッチ、オフザピッチの関係性両方から掘り下げてキャラ付けしていきます。一見印象が薄そうな選手でもチームの一員として存在感が出てくることで、チームの一員として自覚が芽生えて、個性を引き出されてチーム力向上につながります。

e)ピッチ外の絆の重要性、仲間のミスをカバーしようと本気で思える
フウガは、シーズンオフに年1回アウトドアのサバイバルキャンプを行うことでオフザピッチでもチームの絆を深めています。このようなことを行うことで、普段のトレーニングだけでは気付かない選手の性格なども見ることができます。

4)全員の意識のベクトルを揃える

上記1)から3)を日頃から実践し、習慣化させることで意識のベクトルを揃えブレがなく戦えるチームづくりをしています。
また、この哲学は、トップチームのクロコダイルズを含めて下部組織の選手にも伝えることで、フウガドールすみだのメンバーとしてアイデンティティーを保ちチーム一丸となって常に戦うことができます。

過去には、フウガというチームのアイデンティティーを守るため、技術的にはかなり良い選手であっても、考え方が合わないと判断した選手の獲得を諦めることもあったそうです。

まとめ

チームの監督と選手は、学校の先生と生徒のような関係で、上の立場にいる監督とその下にいる選手といういわば上下関係の関係性で成り立つのが世間の一般的な考え方です。

しかしながら、フウガドールすみだの須賀監督は、「タテ」でもなくまた、親密すぎる「ヨコ」でもない「ナナメ」の人間関係でチームをマネジメントしています。

では「ナナメ」の関係とは、どのような立ち位置なのでしょうか?
僕達の身近な「ナナメ」関係の存在として思いつくのは、塾の先生です。
塾の先生は、独特の明るさや自由さがあり、僕たちの味方である先輩というイメージがあり、学校の先生とは違った角度から物事に光を当てて、新しい視点や考え方を示してくれるような良い兄貴/姉貴的な存在です。
須賀監督は、塾の先生のように「ナナメ」関係の立ち位置で、選手の個性を洗い出し効率よく持っている力を最大限に伸ばしてくれます。

欧州や南米式とは違う日本人らしい考え方でチームを率いる須賀監督のマネジメント術は、少し斬新的なところもありますが、チームマネジメント術の考え方の一つとして参考にしてみてはいかがでしょうか?

参考文献
「切り替えゼロ秒は根性論ではない」指導講習会資料 須賀雄大 著
「たった一度の人生を変える勉強をしよう」 藤原 和博 著

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a Reply

*
*
* (公開されません)

Return Top