キリカエゼロ秒に近づく為に

スポーツと関わる豊かなライフスタイル実現にむけて

Read Article

2016/1/5(火)Fリーグプレーオフ1stラウンド フウガドールすみだVSシュライカー大阪 町田市立総合体育館【観戦記】安定を捨てた挑戦!!

2016/1/5(火)Fリーグプレーオフ1stラウンド フウガドールすみだVSシュライカー大阪 町田市立総合体育館【観戦記】安定を捨てた挑戦!!
フウガドールすみだ 試合終了 シュライカー大阪
2-5
0(前半)3
2(後半)2

今シーズンのリーグ戦33試合を戦い20勝2分け11敗勝ち点62の3位で終えたフウガドールすみだ。
プレーオフ1stラウンドの対戦相手は、勝ち点19勝2分け12敗勝ち点59の4位で終えたシュライカー大阪である。

今シーズンすみだは、大阪と3戦対戦し、対戦成績は、2勝1分けとデータ上では、相性の良い相手だが、いずれの試合も接戦の僅差で勝利していることから油断は禁物だ。

第32節に両チームは対戦しているが、この時点で、すみだ、大阪の両チームプレーオフ進出が決まり対戦カードも確定していた。

その為大阪の木暮監督は、この試合を普段どおりに戦い3位としてのアドバンテージを取ろうとすることよりもプレーオフを見据えて自分達の戦術バリエーションを試しながら戦うことで、チーム戦術の棚卸しをして戦っていたことを記者会見では語っていた。

一方のすみだは、今シーズン初のプレーオフ進出で、過去の全日本選手権で優勝したジャイアントキリング的な戦い方を期待する周囲の声を封印し、あえてチームを進化させる戦術でこの日の闘いに挑んだ。試合前のウォーミングアップでは、初のプレーオフで選手が気負い負けしないようチームが一丸で戦うことを意識づけするようなメニューも取り入れて須賀監督のこの試合に対する意気込みを感じた。

プレーオフ1stラウンドのルールは、前後半40分戦い同点の場合は、リーグ戦上位クラブを勝者とするルールである。
つまり、リーグ戦3位のすみだは、最低引き分けでもプレーオフ2ndラウンドへ進出できるが、リーグ戦4位の大阪は、勝利する事のみが2ndラウンドへ進出の絶対条件である。

この試合僕の注目は、両チーム監督の采配である。大阪の木暮監督は、現役時代は名古屋などで活躍し日本代表にも選ばれた事がある名選手であり大阪を2年連続でプレーオフ進出させている名監督な存在でもある。一方、すみだの須賀監督は、現役時代の活躍はないながらも2005年から始めた監督業で実績を積み上げて来た叩き上げ的な存在である。

両チームどんな戦い方をしてくるのか?また、一発勝負の戦いでどんな戦術を使ってくるのか?すみだはセットプレーなど変幻自在な戦術を出してくるのか? 興奮のプレーオフ1stラウンドキックオフを迎える。

スポンサーリンク

【試合開始】

フウガドールすみだスターティング5は、この日誕生日を迎えたNO.16岡山を左アラで起用し、序盤で勢いをつけたい布陣でスタート。

NO.11清水

NO.16岡山
NO.7稲葉

NO.14西谷

NO.12大黒GK

【前半】

     
  • 1:05 開始早々、GKの股間を抜かれるシュートで、大阪NO.12小曽戸に決められる。すみだ0ー1大阪
  •  

  • 3:25 セカンドセットにチェンジ IN→ NO.8太見(ピボ)、NO.17栗本(右アラ)、NO.10田口(左アラ)、NO.4諸江(フィクソ)。
  •  

  • 5:13 NO.4諸江の顔面にボールが当たり目の辺りに支障が出てNO.14西谷に負傷交代。この試合なんとなく嫌な予感がしてくる。
  •  

  • 7:14  大阪NO.12小曽戸に豪快に決められる。すみだ0ー2大阪。この日小曽戸の動きのキレ味は抜群で度々振り切られて抜かれる場面が見受けられた。そしてこの試合最初のタイムアウトを使う。
  •  

  • 9:34 流れを変えたいすみだは、テクニシャンの宮崎を投入し変則的セカンドセットで仕掛けの戦術に出る。IN→ NO.8太見、NO.17栗本、NO.10田口、NO.6宮崎に交代。
  •  

  • 11:40 なかなが流れが変わらないすみだは、ダブルピボの変則的セットで更なる仕掛けの戦術に出る。IN→ NO.8太見、NO.11清水、NO.7稲葉、NO.14西谷に交代。
  •  

  • 15:06  大阪は、左サイドのセットプレーを直接シュートではなく裏をかいて左に流しNO.5アルトゥールの技有りシュートを決められ突き放される。すみだ0ー3大阪。<

前半終了

この日のすみだは、開始早々に先制点を決められたことで、流れに乗れずパス交換や動きなどの連携がイマイチではっきりしない試合運びが目についた。タイムアウト中に、須賀監督は、自陣でつなぐ場面は、落ち着いてパス交換をするよう自陣と相手陣内における判断をはっきりするよう指示を出していた。すみだは、チームが不調の時プレーにメリハリが効いていない時が多い傾向がある。プレーオフの独特の空気に飲まれず空気を吸うくらいの気持ちでプレーすることが重要だ。さらに、NO.12大黒の彼らしくない判断ミスが続いて失点を許しているように感じた前半戦の戦いぶりである。

対する大阪は、すみだのストロングポイントを抑えながらうまく戦っていた。すみだのストロングポイントである豊富な運動量を軸に相手を押し込む戦いを封じる為に、今季得点ランキングトップ48ゴールのエースNO.10ヴィニシウスへ再三のロングボール攻撃を仕掛け、自陣キックインからのつなぎでは、GKがサイドに張り出しコートを幅広く使いながら相手陣内へボールを運ぶなど木暮監督の采配が機能していた。それに加えて、攻撃では、アラの選手がコート角の高い位置へ回り込んでボールを受ける角をとる戦術や3点目のトリックプレーなどすみだが得意としている戦術を使うことで精神的にもダメージを与えていたように見えた。

すみだは、このゲームの後半戦をどう立て直していくのか?まずは、自陣でのつなぎをしっかり行いそこからリズムをつかみ流れを変えたいところだ。

一方の大阪は、この日NO.12小曽戸の動きにキレがありNO.10ヴィニシウスをおとりに3点奪っている。すみだを勢いづかせない為に試合中木暮監督は、再三「ノーファール」の指示を送り徹底して選手を落ち着かせている采配が印象的であった。

【後半】

後半戦すみだは、この日3点を許していたNO.12大黒GKに変えてNO.21清家GKを投入し立て直しを図る。
そして、前半とは違い少しずつではあるが、すみだの真骨頂である前プレが効きはじめきた。

     
  • 2:05 大阪NO.10ヴィニシウスに豪快に決められる。すみだ0ー4大阪
  •  

  • 6:31 カウンターからの大阪NO.10ヴィニシウスとの1対1は、NO.21清家が体を張りセーブ。
  •  

  • 7:52  再び大阪NO.10ヴィニシウスにこの日2点目のゴールを決められる。すみだどうする?すみだ0ー5大阪
  •  

  • 9:54 もう後がないすみだは、NO.4諸江をゴレイロにパワープレーを開始。
  •  

  • 11:53 ようやくNO.14西谷のゴールが決まり反撃開始。すみだ1ー5大阪。
  •  

  • 12:39 NO.14西谷をゴレイロにさらにパワープレーで仕掛ける。
  •  

  • 11:53 NO.4諸江のゴールが決まり勢いをつけたいすみだ2ー5大阪。
  •  

  • 14:06 すみだタイムアウト。
  •  

  • 18:23 大阪タイムアウト。

【試合終了】

すみだ2ー5大阪

まとめ

すみだは、前半の3失点が最後まで響いてしまった。試合展開の3分の1は、すみだらしいフットサルを展開できないまま試合を終えてしまった感じがする。しかしながら、5点差となり仕掛けるしかない切羽詰まった状況で、あくまでおまけのオプション的なパワープレー戦術の展開力と精度は、この試合同点に追いつく可能性を感じさせるほど他Fリーグのチームと比較してもその完成度は圧巻であった。

すみだのパワープレーの特徴は、最後尾にピボの選手を配置し、ピボのシュート力を活かして押し込んでいく戦術だ。
他のチームは、配給役の選手を最後尾に配置し、パス交換で時間をかけて相手のマークをずらしながらゴールへ迫る戦術が主流だが、すみだの場合、時間をかけパス交換でゴールに迫るよりも、より数多くシュートを打ちこぼれ球を押し込むことでゴールに迫るという大きな考え方の違いがあることだ。

しかもリーグ戦の試合では、滅多に見れない10分以上展開するすみだのパワープレーは、惨敗ムードが漂う試合展開を覆すほど魅力的で、おまけのオプションとは思えない程この日観戦していた観客を驚かせたはずだ。

プレーオフ2ndラウンド進出を逃してしまったことは大変残念ではあったが、須賀監督は、この大一番の試合に「安定」というコンフォートゾーンを捨て「進化」の為にあえて新しいチャレンジを選択した事は、チームを長期的に強化するための決断だったはずだ。

次の試合が、今シーズンの順位を決める最後の戦いとなるが、すみだの「進化」の証を見てみたいと思う。

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a Reply

*
*
* (公開されません)

Return Top