第97回全国高校サッカー選手権大会準々決勝観戦記:機能美の中の個性
現在開催中の第97回全国高校サッカー選手権大会も1月5日(土)準々決勝まで来た。
勝ち残った出場校は、以下8チーム
【等々力陸上競技場】
青森山田VS矢板中央、尚志VS帝京長岡
【フクダ電子アリーナ】
流通経済大柏VS秋田商、瀬戸内VS日本航空
この日は、会社の方から頂いたチケットで等々力競技場開催分2試合観戦した。
2018年5月Jリーグ観戦以来の等々力陸上競技場だったが、当時は大混雑で席がなく立ち見なのに試合が全く見えない状況であった為やむなく前半途中で引き上げてしまいましたが、この日は席に座り落ち着いて観戦することができた。
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スタジアムへGO!&いざ、観戦!
武蔵小杉駅から15分程歩き、青森山田高校の遠征バスを見かけながら、7番ゲートから入場し、バックスタンド側に陣取りいよいよ試合観戦です。
帝京長岡が魅せた機能美の中の個性
2試合を観戦し、4チーム中一番印象的だったのが、帝京長岡の戦い方であった。全選手がfootballの原理原則を忠実に実行しながらも主体的にプレーし、各選手が状況判断に優れているので、試合テンポが良く観る人を飽きさせないリズム感と一つ一つの動きに次への意図があるメリハリの効いたfootballを展開していた。
特に後半残り10分相手にリードされた状況の攻撃戦術は圧巻の一言であった。トーナメント方式である高校サッカーのセオリーでは、ゴール前に背の高い選手を配置し、サイドからのクロスやロングスローで崩すいわゆる「放り込み」が大半である。しかしながら、この日帝京長岡が用いた戦術は、かなり異質であった。それは、フットサルのパワープレイの応用版だ。フットサルのようにゴールキーパーを前線にあげるのではなく、パスの配給役から受けての選手が数的優位になるようにポジョションを取る。そして、タイミングとスピードを絶妙に変えながらゴールに迫るのだ。ただし、数的優位ができないと判断すると、配給役にパスを戻しまたチャレンジする。
この日、ゴールに結びつかなかったものの、決定的なシーンは何度か作っていた。その他にも、最終ラインCBやボランチの「サリーダ・デ・バロン」の動きやサイドバックがマークを外す動きである「バ」の駆け引きをするなど最終ラインからゴール前まで動きに無駄がないのが帝京長岡の機能美だ。
その機能美の中で、随所に魅せるアイディア溢れるプレーがアクセントとなり実に有機的に個性的なチームであった。
ベーちゃんからの一言
帝京長岡以外にも、青森山田の個の力、尚志のしたたかな戦い方、矢板中央の団結力など現地観戦で感じた臨場感と、帰宅後その想いをブログにアウトプットする時間は自分にとって至高のひとときである。
今年は、このような時間を増やしていきたいなぁと思うと共にもっとフットボールの言語化という伝える力を強化していきたい。